日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が4日、電話取材に応じ、大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)を前に緊急事態宣言が発令される可能性を受けて「どんな内容になるのか、これから注視していかないといけない。今のところ中止とか無観客というようなことは何もない」と明かした。

 昨年5月の夏場所は中止となったが、当時と比べて新型コロナ感染対策の方向性が定まっていることを強調し「(感染拡大の要因の一つは)飲食。多少、水やお茶を飲んだりしていても飲食スペースはちゃんと区切っているし、ソーシャルディスタンスをしっかりと取っている。クラスターは出たが、それは部屋の中でのこと。(本場所)開催中に起こっていることではなく、部屋の中で抑えていくことが大事ということでやってきている」と語った。

 開催方式を変更する場合は理事会を開いて決定する見込み。リミットについては「初日の前日、前々日くらいまで答えられないかもしれない」と話し、ギリギリでの判断を迫られそうだ。