大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)を控えた4日、「昭和の大横綱」大鵬の孫で新十両の王鵬(20=大嶽)が東京・江東区の部屋で稽古を行った。約40番取って「ケガも体調を崩すこともなく、調子よくできている」と手応えを口にした。

 新年は3日が稽古始めで、この日から本格的に再開。そんな王鵬は新十両として初めて15日間、土俵に上がるため、体力面を課題に挙げている。「スタミナ面が怖いところがある。最初、初めて付き人についたとき15日行くだけできつかった。それが相撲を取ると考えると…」

 対策として食事はもちろん、睡眠を意識するようになったという。昼寝は「今のところだと1時間くらいがベストなんですよね」と明かし、夜も「11時には寝るようにしています。(起床時間は朝が)弱いんでバラバラになっちゃうんですけど、しっかり8時間くらいは寝られるように」と〝関取リズム〟を確立しつつある。また、年末年始は特番が多かったが「録画してちょっとずつ見てます」と工夫しているようだ。

 新十両会見後と先月24日には祖父の墓前で手を合わせ「今年はありがとう、来年もよろしくお願いします」と報告した王鵬。初場所に向けては「15日間、自分らしい『王鵬、いい相撲取るな』と思われる相撲を取っていきたいですね」と力を込めた。