大相撲の合同稽古最終日が23日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた。元大関の小結高安(30=田子ノ浦)は2日ぶりに参加。幕内霧馬山(24=陸奥)、幕内阿武咲(24=阿武松)、幕内北勝富士(28=八角)と相撲を22番取って16勝6敗と元大関の貫禄を示した。

 稽古後の高安は「最終日、気持ちよく締めることができました」と充実の表情。前日5日目(22日)の欠席については「番数も取っていましたし、1日クールダウンして状態も良くなったので、最後やることができました」と説明した。

 今年は高安にとって〝激動の一年〟だった。1月の初場所で大関から陥落する一方で、8月には演歌歌手の杜このみ(31)と結婚した。11月場所で三役に返り咲き、来年2月には待望の第1子が誕生する予定。高安は「環境も変わって家族もできた。番付も下がったし、本当にお尻に火がついて(自身の相撲を)見直して自分を追い込んでやってきた」と1年間を振り返った。
 
 初場所(来年1月10日初日、国技館)で始まる新年に向けては「素晴らしい年にしたいですね。もう一回、上(大関)に上がりたい。初優勝? それが一番じゃないですかね。(第1子誕生は)だいぶ発奮材料になっているので、励みにしていきたい」と意気込んだ。