大相撲の合同稽古4日目が21日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた。初場所(来年1月10日初日、国技館)で復帰を目指す横綱白鵬(35=宮城野)は大関朝乃山(26=高砂)と三番稽古を行い、相撲を20番取って17勝3敗と圧倒。その後のぶつかり稽古でも朝乃山に胸を出し、約7分間にわたって何度も土俵に転がした。

 6日間連続で行われる合同稽古は、この日から後半。稽古後は「後半にふさわしい、いい稽古。20番かな? 良かったんじゃないかな。組んでよし、離れてよしですかね」と自画自賛した。

 朝乃山については「大関の出足? もう十分、前からあったし。さらに言うと、番付上がったことで体重も増えただろうし、重さもあったと思いますね」と〝横綱目線〟で指摘。上手を取られて土俵を割った場面については「それはやっぱり、大関として立派だと思いますね」と持ち上げた。

 前日の合同稽古3日目(20日)は、綱取りに挑む大関貴景勝(24=常盤山)に13勝2敗。2日連続で大関と胸を合わせた大横綱は「徐々に稽古の強度が高まってきた? おかげさまで」と貫禄を漂わせて稽古を切り上げた。