大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で復帰を目指す横綱鶴竜(35=陸奥)が18日、国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加。四股、すり足、テッポウなどの基礎運動で汗を流し、ぶつかり稽古で幕内霧馬山(24=陸奥)、幕内逸ノ城(27=湊)に胸を出した。

 この日は相撲は取らなかったが、初参加の合同稽古に「関取衆を近くで見てね。そういう雰囲気を味わえるというのが、すごく大事だと思う」と感想を語った。11月場所は持病の腰痛で全休しているだけに「(相撲を取るのは)いきなりはなかなか難しい面がある。しっかり体をつくってやっていきたい。徐々に徐々に、一歩一歩進んでいきたいと思っています」と慎重な姿勢を貫いている。

 今年は5場所(5月の夏場所は中止)のうち4場所休場。11月場所後の横綱審議委員会で「注意」を決議された。日本国籍を取得し「悩みの種が一つ消えた」と話す横綱は初場所に間に合うか。