大関貴景勝(24=常盤山)が、綱とり初挑戦となる大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)へ季節を追い風にしている。16日は東京・台東区の部屋で汗を流し、稽古後には師匠の常盤山親方(59=元小結隆三杉)に合同稽古(18~23日)の参加と17日にPCR検査を受けることを伝えた。

 体の状態は仕上がりつつあるようで「最終的には場所前にできればいいけど、だいぶ良くなってきたんじゃないかなと思います」と自己分析。ここまで相撲は取らず、基礎運動や筋力トレーニングがほとんどだが「(体は)しっかりつくれてるのかなと」と、うなずいた。

 一般的に冬場は寒さでケガや風邪などのリスクが増大するが、本人は「冬は好き」と歓迎モード。「夏は、やっぱり衛生面とかもより気をつけないといけない。食中毒とかノロ(ウイルス)になると食ったのも台無しになる。目に見えないものだから。だけど冬は(体を)冷やさないようにだけすればいい」と説明した。

 また合同稽古については「(テーマは)特にない。自分の相撲でやるべきことに集中して、気を抜かないでやりたい。気を抜いてケガしたら意味がない」と気合十分。“冬男”だけに、寒さも本番となる初場所へさらに調子を上げていきそうだ。