大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)を控えた15日、大関貴景勝(24=常盤山)が東京・台東区の部屋で稽古を行った。この日はすり足やテッポウ、腕立て伏せなどで調整。まだ相撲は取っていないが「だいぶ体もできてきたんで。相撲勘は(18日からの)合同稽古でやれればいいと思ってますし、焦らずやれればいいと思っています」と語った。

 そんな大関は13日に行われた柔道男子66キロ級東京五輪代表決定戦が気になっていたという。阿部一二三(23=パーク24)と丸山城志郎(27=ミキハウス)の壮絶なワンマッチは見ることができなかったようだが「あの階級だけ決まってなかったんでしたっけ? なかなかすごくキツかったと思うんですけどね。入れ替え戦どころじゃない、4年に1回のオリンピックを目指しているわけだから」と感想を述べた。

 自身は本場所で優勝決定戦を経験した立場。土俵では「自分の場合はあんまり考えずに、考えたっていいことないなと思いました」と振り返る。

 続けて「自分が変に緊張して考え過ぎると、力を出し切らずに負けたりするので、それは悔いが残る。千秋楽でそういう相撲を取ってしまうと、次の初日まで引きずってしまうというか、挽回はできないので」と話した。