大相撲の関脇隆の勝(26=常盤山)が2日、報道陣の電話取材に応じた。初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)へ向けて、1日から稽古を再開。この日は四股などの基礎運動で調整した。

 11月場所では新関脇で8勝7敗と勝ち越し。「三役という地位で、勝ち越せたのはうれしい」と話す一方で「(中盤戦の3連敗などで)ちょっとつらかった場所でもある。勝ちたい気持ちが強すぎて、自分の相撲が取り切れていなかったという思いがある」とメンタル面の課題も口にした。

 その11月場所では、同部屋の大関貴景勝(24)が2年ぶり2度目の優勝を達成した。

「(本割で負けた後で)しっかり決定戦で、ああやって自分の相撲を取り切れるメンタル面は本当にすごいと思ったし、本当にうれしかったですね」と活躍に刺激を受けた様子。新たな一年へ向けて「次は自分だという気持ち。来年から頑張っていきたい」と意気込んだ。「おにぎり君」の愛称で親しまれる癒やし系力士が、さらなる飛躍を目指す。