〝大鵬の孫〟納谷が十両昇進 師匠が長年温存の「王鵬」へ改名で番付頂点に立つ夢新た

2020年11月26日 06時15分

さらなる飛躍に期待の王鵬

 待望の関取昇進だ。日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で大相撲初場所(来年1月10日初日、国技館)の番付編成会議を開き、納谷改め王鵬(20=大嶽)の新十両昇進を決定した。「昭和の大横綱」大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男の〝サラブレッド〟は、世代交代が進む角界で新たなスターとなる資質も十分だ。

 王鵬は新十両昇進が正式に決まると「(11月)場所が終わってから今日まで結構ドキドキしていたので、よかった。落ち着いた感じです」と安堵の表情。新たなしこ名は大鵬から1字取ったものとなり「祖父の『鵬』の字をいただけるということで、すごくうれしい」と笑顔を見せた。

 この「王鵬」は師匠の大嶽親方(60=元十両大竜)が長年温めてきたものだという。師匠は「(王鵬が)わんぱく相撲をやっていたころ、もし力士になったらどういう名前がいいか考えていた。大鵬に似た名前を、ということで『大』に似た『王』を付けた」と説明した。

 祖父が土俵に立つ姿は映像でしか見たことがないが、王鵬にとっては力士を志す原点。「相撲のかっこよさを一番最初に見て分かったのは、おじいちゃんだった。やるからには一番上を目指しているので、あこがれはある」。いつの日か、同じ番付の頂点に立つ夢を思い描いている。

 入門から3年。幕内琴勝峰(21=佐渡ヶ嶽)、幕内豊昇龍(21=立浪)といった同世代に先を越された悔しさを味わいつつも、出世の階段を一段ずつ着実に上がっている。来年は偉大なDNAを持つ大器が、さらに注目を集めそうだ。