大相撲11月場所13日目(20日、東京・両国国技館)、大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が幕内志摩ノ海(31=木瀬)を下して1敗を死守。優勝争いで単独トップに立った。

 立ち合いから力強い突き押しで相手を一気に土俵際へ追い込んだ貴景勝だったが、志摩ノ海の粘りに押し戻される。それでも最後は押し出し「集中していきました」と振り返った。

 勢いのある幕尻力士に対しては「(勢いに)乗っているとかはなく、幕内で11番勝っているのは強いので、強い相手とやるというだけだった」。また、やりにくさも感じることはなかったようで「それは外が判断するだけで自分は関係ない」と話す。

 これでVレースは単独トップ。大関は「明日の相撲を頑張るだけです」と平常心を貫くが、周囲の期待は大きい。「期待してくださることはすごくうれしいし、応えたい気持ちはある。それは自分次第なので一生懸命頑張りたいと思います」と言葉に力を込め、2年ぶり2度目の賜杯へラストスパートをかける。