元小結臥牙丸が引退会見 昨年から両ヒザ治療「手術をしても相撲は取れないと言われた」

2020年11月18日 15時35分

オンラインで引退会見を行った臥牙丸

 大相撲11月場所11日目(18日、東京・両国国技館)、元小結臥牙丸(33=木瀬)がオンラインで引退会見を行った。

 ジョージア出身の臥牙丸は両ヒザのケガに悩まされ、春場所から3場所連続の全休で今場所は序二段に番付を落としていた。「昨年から治療してきたけど治らなかった。手術も考えたけど、手術をしても相撲は取れないといろんな先生に言われた」と明かし、師匠の木瀬親方(51=元幕内肥後ノ海)に相談して現役生活に終止符を打ったという。

 一時は200キロを超える巨体を生かした押し相撲が最大の持ち味で、木瀬親方も「パワーが魅力で負けるときも豪快だったので、見ていて楽しかった」と振り返るほど。

 また、面倒見がよく「(弟弟子に)相撲を教えるのがうまかったので、私が部屋にいないときは臥牙丸に頼っていた。私生活は自分にも弟弟子にも厳しく、今の木瀬部屋の基礎をつくってくれた」とねぎらった。

 2005年九州場所で初土俵を踏み、12年春場所で新三役となる小結に昇進。15年夏場所では横綱日馬富士から金星を挙げた。そんな臥牙丸の活躍を誰よりも見守っていたのが18年に他界した自身の母。長年体調が優れず「病気で苦しんでいたけど、相撲で頑張ってる姿が生きがいになると(言ってもらった)」という。

 日本は〝第2の故郷〟になっているようで、大好物の「熊本ラーメン」の話題になると「14杯食べたらこの体が作れます」と笑いを誘う。今後については「応援してくれた日本国民の皆さんのそばにいたい。相撲のことしか分からないので、アマチュアでもいいので今まで学んだことや磨いたことを教えたい」と話し、新たな目標を掲げた。