【11月場所】ノルマ達成まであと2勝…照ノ富士が抱える〝ヒザ爆弾〟

2020年11月18日 06時15分

翔猿を豪快につり出して2敗を死守した照ノ富士

 大相撲の元大関で三役返り咲きを果たした小結照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)が〝ヒザ爆弾〟を抱えながら奮闘している。11月場所10日目(17日、東京・両国国技館)は幕内翔猿(28=追手風)を豪快につり出して2敗を死守。「(小兵の相手の)動きを止めて強引にいこうと思った」と振り返った。

 中盤戦を終えて、トップの大関貴景勝(24=千賀ノ浦)らを1差で追う展開。だが、本人は「そういうの(優勝)は意識していない。とりあえず2桁以上勝ちたい」という。これは目標の大関復帰の目安となる「三役で3場所合計33勝」を意識しての発言。ノルマ達成まであと2勝とした。

 その照ノ富士は今でも古傷の両ヒザに不安を抱えている。稽古後にヒザからボキッと音が鳴り「こんなヒザでやってるんですよ…」と自虐的に漏らしたこともあった。「爆弾を抱えてやってますから。いつ何が起きるか分からないので、できるうちにやりたい」。大関への復帰は、時間との闘いでもある。

 それだけに、この日の一番は「土俵に上がったらヒザどうこう関係ないので忘れてやろうと思っています」としながらも「こういうのは悪い癖が出るので、できるだけ地味にやりたい」。9月の秋場所では勝ち越し直後に左ヒザ痛で休場しているだけに、反省も忘れなかった。常にギリギリの状態で土俵に立つ元大関。〝時限爆弾〟が不発のまま、最後まで乗り切れるか。