大相撲11月場所3日目(10日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(26=高砂)が日本相撲協会に「右肩三角筋挫傷 約4週間治療を要する見込み」との診断書を提出し、2016年春場所の初土俵以来、初めて休場した。

 診断書によると、朝乃山は初日(8日)の幕内霧馬山(24=陸奥)戦で右肩を負傷し、翌9日に墨田区の病院で受診したという。その後は患部の回復を待ったが、状態が悪化したため、この日に再度受診して休場を決断した。

 電話取材に応じた師匠の高砂親方(64=元大関朝潮)は「相撲を取れる状態じゃないみたい。(右肩は)あざになって内出血しているんじゃないかな」と説明。また、大関の様子については「別に普段と変わりはないけど、痛いというからそれは休めと」と伝えたという。

 今場所後に定年を迎える師匠に優勝を届けようと、気合十分だった朝乃山の思いは伝わっていたはず。それでも高砂親方は「そんなものは巡り合わせ。関係ない。しっかり治してやることだよ。これで終わりじゃないんだから」と語った。

 一方、再出場は微妙な状況で「厳しい? だと思うけどね。痛いうちは無理だと思いますよ」と話している。このまま出場がなければ、来年の初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)は自身初のカド番として臨むことになる。