大相撲11月場所(東京・両国国技館)が、新型コロナウイルスの影響で制限している観客の上限を緩和して開催されている。

 9月の秋場所までは上限が約2500人だったが、今場所は国技館の定員の半分にあたる約5000人に引き上げられた。これまで1人ずつだった4人用マス席は2人まで利用が可能になった。日本相撲協会は7月場所以降は観客数を公表していないものの、初日の客入りは先場所と比べても明らかに増加。ファンの熱気は力士にも伝わった。

 大関貴景勝(24=千賀ノ浦)は「すごくうれしい。2500人の時には感じなかった熱気を感じた」と歓迎。コロナ禍前の初場所で幕尻優勝した幕内徳勝龍(34=木瀬)は「(土俵から)見た感じが増えた。ガラガラより、いっぱいいる方が盛り上がる。一日でも早く満員御礼が出るようになれば」と人数制限なしで開催できる日を待ち望んでいた。