大相撲11月場所初日(8日、東京・両国国技館)、十両宇良(28=木瀬)が十両錦富士(24=伊勢ヶ浜)を送り投げで下し、白星発進となった。

 西前頭4枚目だった2017年秋場所で右ヒザに重傷を負い、昨年初場所で再び痛めて序二段まで転落した宇良は約3年ぶりの〝関取勝利〟に「ちょっと緊張しましたね。いい流れで相撲が取れてよかったです」と安堵の表情を浮かべた。

 取組後に報道陣から「気迫を感じた」と声を掛けられると「気迫ありました? あんまりそう言われることないんでうれしいですね」と笑顔を見せながらも「場所前からですけど、十両で生き残りたいという気持ちと、ケガなく15日間(相撲を)取りきるようにという気持ちで臨んでいます」と気を引き締めた。