大相撲11月場所(8日初日、東京・両国国技館)を控えた3日、横綱白鵬(35=宮城野)の師匠・宮城野親方(63=元幕内竹葉山)が代表取材に応じた。

 8月に右ヒザの内視鏡手術を受け、秋場所を全休した白鵬の現状については「普通通りやっている。(相撲を取る稽古は)関取衆とも2、3回やりましたし」と明かし、調整は順調だという。だが、来場所に向けては「動きは全然いいけど、それが完全に治ってるかはちょっと分からない。病院で検査してみないと。なんぼこっち側がいいと言っても、まだ今の状態じゃダメって言われる可能性もあるから。調子はいいことはいいけど」と慎重に語った。

 それでも白鵬は先月16日から22日まで国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に出席すると、新大関正代(28=時津風)らと相撲を取るなど精力的に汗を流していた。また、宮城野親方が「体も大きくなっている。(体重は)157か8(キロ)くらいあるのでは」と話すように、患部が快方に向かっているのは間違いなさそうだ。

 一方、同親方は「もう年も年だから、ある程度古傷とかそういうものは完璧に治していかないと。今の状態で中途半端に出てまたケガなんてなったら困るから」ともコメント。横綱が土俵に立つ姿を見ることはできるのか。