大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)を控えた1日、幕内琴恵光(28=佐渡ヶ嶽)が千葉・松戸市の部屋で稽古を行った。この日は三番稽古で幕内琴ノ若(22)と相撲を取った。「いい感じですね。体も動けてますし」と調整は順調のようだ。

 7月場所(10勝5敗)、秋場所(8勝7敗)と連続で勝ち越しを決めており「自分の形で攻めきることが多くなったんで。そこですかね」と要因を自己分析。また、さらなる好成績へ「立ち合い、速く当たって自分の形になること」と課題も忘れていない。

 例年11月場所は九州開催で、宮崎出身の琴恵光もこのタイミングに合わせて年に1度帰省するという。しかし、今年は新型コロナ禍で東京開催。「やっぱり九州の方に見てもらいたかったのはあります」と寂しさを口にしながらも「こっち(東京)で15日間(相撲を)取れたらなっていうのはあります」と前向きに語った。

 そんな琴恵光は先場所後、期間限定で外出制限が緩和されると「一番最初は焼き肉が食べたかったんで行きました」と付け人と外食に出かけたという。「気分的に違う? まあ、全然違いますね。リフレッシュできました」と話し、来場所に向けて英気を養っていた。