大相撲の大関(26=高砂)が米国のドナルド・トランプ大統領(74)にエールを送った。大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)を控えた30日、朝乃山は東京・墨田区の部屋で調整。四股などの基礎運動のほか、部屋の幕下力士と相撲を取って汗を流した。

 朝乃山は昨年5月の夏場所で初優勝。来日中で国技館を訪れたトランプ大統領から表彰式で米国大統領杯を手渡され、一躍「時の人」になった。現在、米国では大統領選挙の真っ最中。現時点では対立候補のジョー・バイデン氏(77)が優勢で、現職のトランプ大統領は苦戦とも伝えられている。

 朝乃山は「僕の〝親友〟はどうですか?」と報道陣に選挙戦の動向を逆取材。「トランプさんもコロナ(ウイルス)になった。体調を整えて、頑張ってほしいですね」とエールを送った。大相撲の大関も現職の大統領も、ともに負けられない立場。朝乃山は「負けたらニュースになる。勝って当たり前」と自らの境遇と重ね合わせ「自分とはプレッシャー(の大きさ)が違うと思う」と大統領を思いやった。