【11月場所】十両転落の琴奨菊 退団する鷹・内川に刺激受け「頑張っていきたい」

2020年10月30日 14時45分

稽古で汗を流す琴奨菊㊧

 大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)を控えた30日、15年ぶりに十両に転落した琴奨菊(36=佐渡ヶ嶽)が、千葉・松戸市の部屋で稽古を行った。この日は相撲を取る稽古を再開し、幕内琴勝峰(21)を相手に3番取った。秋場所で負傷した左ふくらはぎの感触を確かめながらも「なんかワクワクしましたね」と手応えを感じていた。

 番付発表を受けて「(十両転落は)悔しいですね、正直」と率直な感想を口にしたが「勝てば上がれる世界なので前を向いていくしかないし、結果を招いたのも自分。いい機会だと思う」と現状を冷静に受け止めている。ただ、元大関としての葛藤も抱えているようで「なかったらもう辞めてます。それを踏まえてもっと大事なものがあるからやっている」とも付け加えた。

 そんな琴奨菊はかねて交流があるプロ野球・ソフトバンクの内川聖一内野手(38)の話題に言及し「退団ですよね。心が痛いです」とポツリ。今季も連絡を取り合う中で、〝無我夢中〟という言葉について考えさせられたという。

 琴奨菊は「(内川選手は)『我を無くして夢中でやることがうまくなることにつながるんだよね。だから無我夢中なんだよね』と。仕事場でも相撲でもそう。我が出るから行き過ぎちゃうんですよね」と明かす。

 互いに第一線で活躍し、キャリアは終盤に差し掛かっている。琴奨菊は「昨年ゴールデングラブ(賞)を取って、自分が(一軍に)上げてもらえない状態でそういうことが言える」と、常に己を冷静に見つめつつ高みを目指す内川の姿勢に感心しきり。「刺激を受けながら頑張っていきたい」と話したように、自分もまだまだ老け込むつもりはない。