大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)を控えた29日、新大関正代(28=時津風)が東京・墨田区の部屋で稽古を行った。この日は幕下力士と相撲を10番取った。土俵での感覚については「だいぶつかめているような気がしますね」と手応えを口にした。

 国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古では横綱白鵬(35=宮城野)らと相撲を取り「ちゃんとぶつけられていない感じがする」と話していた。それでも、少しずつ状態が上がってきたのか「踏み込みができるようになってきたような気がします」

 大関に昇進したことで母校・熊本農高OBからは牛肉20キロなどの差し入れが届いた。「すでに焼き肉用にカットしてあって、とても助かっていますね。部屋のみんなで食べたり? そうですね」と感謝を述べた。

 そんな正代も高校時代は畜産について学んだ。鶏が専門だったようで「ワクチン接種や雛を育てて。くちばしが伸びたままだと、お互いに攻撃しちゃうんですよ。それを攻撃させないために切ったり」。〝鶏専攻〟は当時の担任に決められたという。

 ちなみに牛や豚と比べて二本足の鶏は角界で縁起がいい生き物とされており新大関は「担任の先生に感謝ですね」と笑いを誘った。