琴欧洲「書くの難しい」漢字の名前は断念

2014年02月10日 16時00分

琴欧洲は日本名を「安藤カロヤン」に決めた

 1月に日本国籍を取得したブルガリア出身の元大関の関脇琴欧洲(30=佐渡ヶ嶽)が自らの新しい本名を「安藤カロヤン」に決めた。住民票登録などの手続きを行う際、日本語の姓名を申請する必要があるためで「いろいろ考えて決めた」という。


 日本人である麻子夫人の旧姓と、これまでのファーストネームの組み合わせ。最も“無難”なところに落ち着いたわけだが、この決断に至るまでには紆余曲折があったという。まず最初に悩んだのが、名字のほうだ。


 琴欧洲は「実は、ヨーロッパ(欧州)の意味じゃない別の漢字で『オウシュウ』(字は不明)というのを考えていた。でも、あんまり変わった名前にすると、子供(2歳の長男)がかわいそうじゃん。誰の子か、すぐに分かっちゃうから」。一時は四股名をベースにした姓を検討したが「オウシュウ」など、耳慣れない珍しい名字を選択すれば、周囲から好奇の目を向けられかねない。愛息の立場を第一に考えた“親心”で夫人の旧姓を選択したというわけだ。


 その一方で、名前を決めるのも苦悩した。琴欧洲は「漢字もいろいろ考えたんだけど書くのが難しい。だからカタカナにした。名前を考えるのって、本当に難しい。自由すぎて大変!」。「カロヤン」を漢字にしようとすれば「加露梁」など複雑な文字が並びかねない。来日12年目で日常会話は完璧とはいえ、漢字の「壁」を強く感じたようだ。


 琴欧洲は9日に東京・両国国技館で開かれた「日本大相撲トーナメント」に出場した。決勝で同じブルガリア出身の碧山(27=春日野)に敗れて準優勝。今後は名実ともに日本人として、完全復活を目指す。