大相撲初場所12日目(23日、東京・両国国技館)、幕内遠藤(23=追手風)が上位陣の“洗礼”を浴びた。史上2位のデビュー6場所目で琴奨菊(29=佐渡ヶ嶽)を相手に大関初挑戦。ほとんど何もできずに一方的に寄り切られた。取組後は「(琴奨菊は)攻めが速いと思った。負けたので悔しい。これが大関かと思った」とガックリ。それでも「立ち合いで逃げずに、真っすぐ当たれたのはプラス」と収穫も口にした。

 一方の琴奨菊は8勝目を挙げて勝ち越し。昨年11月の九州場所は右大胸筋断裂の大ケガで途中休場したが、カド番脱出に成功した。「先場所の苦しい思いと今場所に入って体が動かないもどかしさ…。負のスパイラルで、いろんなことまで考えてしまった。それを断ち切った一番」と安堵の表情を浮かべた。