大相撲秋場所12日目(24日、東京・両国国技館)、関脇正代(28=時津風)が幕内宝富士(33=伊勢ケ浜)を退けて10勝目(2敗)を挙げた。立ち合いで左を差して前へ出ると、相手に何もさせずに一方的に寄り切った。

 7月場所(11勝)から2場所連続となる2桁白星で次の11月場所の大関挑戦権を獲得。「自分の中ではこんなに早く(12日目で)2桁勝てるとは想像していなかった。すごくいい流れ」と手ごたえを口にした。優勝争いでもトップの座を堅守し「気負うことなくいけたら。ケガをしないように自分の相撲を取るだけ」と表情を引き締めた。

 今場所は取組当日の朝まで対戦相手を見ないようにする〝ゲン担ぎ〟で好調をキープ。「今場所は見ないようにしています。相手が誰でも自分の相撲を取ることに集中できれば」と〝一戦必勝〟の姿勢を貫く構えだ。