【秋場所】朝乃山「2度目の不戦勝」は追い風か逆風か

2020年09月23日 05時15分

朝乃山は2度目の不戦勝で3敗をキープ

 大相撲秋場所(東京・両国国技館)で大関朝乃山(26=高砂)に吹いているのは追い風か、それとも逆風か。10日目(22日)は幕内霧馬山(24=陸奥)の休場により今場所2度目の不戦勝。3敗をキープして優勝争いトップに立つ2敗の大関貴景勝(24=千賀ノ浦)ら5人を1差で追いかけている。

 今場所は白鵬(35=宮城野)と鶴竜(35=陸奥)の両横綱が初日から不在。朝乃山はV候補筆頭とされながらも重圧が大きかったのか、まさかの3連敗スタートとなった。それでも、4日目で初白星を挙げると復調ムード。8日目の幕内豊山(27=時津風)戦に続く不戦勝について、錦戸審判部副部長(58=元関脇水戸泉)は「ケガをした人には悪いけど、(朝乃山にとって)いい方向に行けばいいんじゃないかな。運も味方にしてね」と語った。

 一方、7月場所と同様に今場所前も新型コロナウイルス感染防止策で出稽古は禁止だった。そうなると胸を合わせるのは必然的に同部屋の力士ばかりとなり、相撲勘を高めるのは場所中に限定される。このような状況で2度も空白を作ってしまうと体力は温存されるが、不安要素がないとも言いきれないだろう。実際、八角理事長(57=元横綱北勝海)も「やりづらいだろうね。明日が大変」とリズムが崩れることを心配している。

 今後は2敗の幕内阿武咲(24=阿武松)との対戦が組まれる可能性もあり、今年に入って覚醒した感のある関脇正代(28=時津風)、さらに貴景勝との直接対決も控える。錦戸副部長は「前に出て取りにいくようにすればいいんじゃないか。(朝乃山は)体があるから正攻法でいければ」と大逆転Vも予想するが、一筋縄ではいかない状況になっているのも確かだ。