【秋場所】貴景勝も8勝トップタイ「同じ気持ちで相撲を取る」突き押しに原点回帰!

2020年09月22日 18時40分

大栄翔(左)を押し出しで下した貴景勝

 大相撲秋場所10日目(22日、東京・両国国技館)、大関貴景勝(24=千賀ノ浦)は関脇大栄翔(26=追手風)を押し出しで下し、8勝目を挙げて勝ち越しを決めた。

 迷いはなかった。同じ突き押しを武器とする大栄翔に一歩も引かず、タイミングのいい左のいなしで体勢を崩すと、左のはず押しで一気に攻め込んで押し出した。「突き押し同士なので、気持ちで負けないようにした。自分の突き押しの持ち味と大栄翔関の突き押しの持ち味は違うので、相手の形にならないようにした」と気持ちと技術がかみ合った勝利に納得の表情を見せた。

 この日は幕内翔猿(28=追手風)、幕内若隆景(25=荒汐)、幕内阿武咲(24=阿武松)、関脇正代(28=時津風)も勝って2敗をキープ。5人が優勝争いのトップに並んでいるが、周りを意識することはない。

「どんな時でも自分の勝負に勝たないといけない。それは今までもやってきた。普段と変わらない。それでも、どうしても環境が自分をブレさせようとするので、同じ気持ちで(相撲を)取るようにしている」

 8日目に2敗目を喫し、得意の突き押しを貫くために原点に帰った。昔から体が小さかったことで、わんぱく相撲でも小さいながらも勝つために、まわしを取らせない突き押しでやることを決意。だが、最近は「実力がついてきて、突き押しから派生したことをやろうとすることが多かった」。そこで、改めて自分の相撲を取ることの重要性に気づいたという。

 両横綱が不在で、最高番付力士としての責任の重さは感じている。その中で、愚直に突き押しに徹し、プレッシャーをはね返す構えだ。