大相撲秋場所6日目(18日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(26=高砂)は幕内妙義龍(33=境川)を寄り切りで下し、3連勝で星を3勝3敗の五分に戻した。

 立ち合いでは右が入り、左上手を取られながらも右からの攻めに終始。最後は左上手も引き、万全の寄りで相手に相撲を取らせなかった。初日から3連敗していた時に見えた思い切りのなさはかげを潜め、鋭い出足からの攻めが復活。調子は完全に戻ったように見える。

 取組後のリモート取材には応じず、初日に口を開いて以来5日連続の沈黙となった。とはいえ、土俵での表情は自信を取り戻しつつある。この日は全勝の幕内阿武咲(24=阿武松)に土がつき、優勝争いのトップとは星2つの差。両横綱不在の中、番付最上位力士が逆襲に転じる。