【秋場所】沈黙の朝乃山&貴景勝 場所前は取材応じたW大関が口を閉ざす理由

2020年09月18日 06時15分

【左】玉鷲を下した朝乃山【右】妙義龍を押し出した貴景勝

 大相撲秋場所(東京・両国国技館)で両大関が沈黙を貫いている。5日目(17日)は朝乃山(26=高砂)と貴景勝(24=千賀ノ浦)が揃って快勝したが、2人とも報道陣の取材に応じることなく国技館を後にした。序盤戦の5日間を終えて、大関陣が取材を受けたのは初日の朝乃山の1回だけ。それ以降は口を開かない状況が続いている。

 日本相撲協会は新型コロナウイルス対策の一環で7月場所からリモート取材を導入。協会職員が力士に声をかけてカメラの前に誘導するシステムだ。以前のように支度部屋でいやが応でも報道陣に囲まれる状況とは異なり、取材を断りやすい環境にある。ただ、負けた取組後ならともかく勝っても全くコメントを残さないのは極めて異例の状況だ。

 もっとも、両大関は報道陣を〝毛嫌い〟しているわけではない。実際、場所前には積極的に取材に応じてきたからだ。やはり、両大関が置かれた状況が口を重くしているのか。今場所は白鵬(35=宮城野)と鶴竜(35=陸奥)の両横綱が休場。両大関は「自分たちが引っ張っていかないといけない」(朝乃山)、「自分たちが結果を残していかないと」(貴景勝)と声を揃えていた。

 今場所と同じく両横綱が不在となった7月場所は幕尻の照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)に賜杯をさらわれた。今場所もV逸なら番付最上位の大関の責任が問われかねない。多くを語るより、黙って結果を出すということか。