【秋場所】阿武咲 単独トップ5連勝「これ以上ないほどつらかった」13連敗の先場所から一変

2020年09月17日 18時08分

単独トップ5連勝の阿武咲㊧

 大相撲秋場所5日目(17日、東京・両国国技館)、幕内阿武咲(24=阿武松)が幕内碧山(34=春日野)を押し出しで破って初日から5連勝。無敗で並んでいた翔猿(28=追手風)が敗れたため、優勝争いの単独トップに立った。

 立ち合いは先に2回つっかけて合わなかったが、3度目はしっかり当たり、相手の引きに乗じてそのまま一気に土俵の外に持って行った。「変化がある相手なのでギリギリまで見て、という感じだった。(相手の引きが)しっかり見えたので、すぐに対応した。肩の力が抜けて下半身も動いている」と内容に満足した様子だった。

 先場所の7月場所は初日から悪夢の13連敗。「絶対に負けられないとか、相手のことを意識しすぎた。自分のできること以上のことを求め過ぎた。今まで相撲をやってきて、これ以上ないほどつらかった」と振り返る。それだけに意識も変え、減っていた体重も戻した。「自分のできることだけをやろうと。基本は押し相撲なので、形はどうあれ押していこう」と原点回帰に努めた。

 この日の取組では仕切りの際に左に寄って立ち合った。「いつも正面でいって負けるので、ちょっとずらしてみよう」。細かい工夫もして白星につなげた。

 2017年5月場所の新入幕から3場所連続2桁勝利を果たしたホープに勢いが戻ってきた。両横綱不在の混戦場所で一気に主役に名乗り出る。