大相撲秋場所3日目(15日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(26=高砂)は幕内照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)に上手投げで敗れ、初日から3連敗となった。

 立ち合いこそ五分以上の当たりで先手を取り、もろ差しで土俵際まで押し込んだ。だがそこから一押しが効かず、逆に左上手を引いた照ノ富士に押し返されると、防戦一方。最後は体が浮き、あえなく転がされた。

 先場所は1敗で並走していた13日目に対戦し、寄り切られて優勝争いから脱落。大事な場面で大関経験者の実力と勝負強さに屈した。照ノ富士が上位に番付を上げてきた今場所は〝リベンジ〟を果たすチャンスだったが、あっさり返り討ち。背中にべったりと砂がつき、土俵下ではショックを隠せない様子だった。

 取組後は「今日はすみません」とオンラインでの取材にも応じずに引き揚げた。初日に小結遠藤(29=追手風)に敗れ、2日目には幕内陸の勝(25=千賀ノ浦)にも完敗。この日の黒星も含め、内容にも見どころがなく、復調には時間がかかりそうだ。