【秋場所】初日から2連敗…大関朝乃山にのしかかる重圧と〝出稽古格差〟

2020年09月15日 05時15分

肩を落として土俵を降りる朝乃山

 大相撲秋場所(東京・両国国技館)で大関朝乃山(26=高砂)が、まさかの苦戦を強いられている。今場所は白鵬(35=宮城野)と鶴竜(35=陸奥)の両横綱が休場。出場力士の中では番付最上位で優勝候補に目されながら、初日から2連敗と出遅れた。黒星以上に気になるのが、内容の悪さ。2日目(14日)は平幕の隆の勝(25=千賀ノ浦)に一方的に寄り切られる完敗だった。

 審判部副部長の高田川親方(53=元関脇安芸乃島)は「(相手を)受けすぎ。いつもは前に出るのに。どんどん前に出て圧力をかけないと」と消極的な内容に首をかしげた。原因の一つに挙げられるのが看板力士の重圧だ。新大関で臨んだ7月場所は横綱大関が次々と休場で離脱。唯一の大関となった13日目から連敗し、V逸につながった。

 朝乃山は後に「目に見えないもの(重圧)があったんじゃないですか」と先場所を振り返っている。今場所は最初からV候補の大本命。さらなる重圧を感じていたとしても不思議ではない。

 新型コロナウイルスの感染防止策で出稽古が禁止されたことも影響している可能性がある。どの部屋も条件は同じとはいえ、所属する関取衆の人数で稽古内容に差が生じることは紛れもない事実。朝乃山以外に部屋に関取がいない状況は不利に働く。出稽古禁止が長引けば長引くほど、格差は広がる一方だ。

 いずれにせよ、優勝するためにはこれ以上は負けられない。早くも正念場を迎えた格好だ。