大相撲秋場所初日を翌日に控えた12日、日本相撲協会の芝田山広報部長(57=元横綱大乃国)は、松ヶ根親方(46=元幕内玉力道)が新型コロナウイルスの感染予防策を定めたガイドラインに違反したたため、秋場所を謹慎することを発表した。

 同部長によると、全協会員を対象にした新型コロナの講習会が行われた8月31日以降、不要不急の外出自粛の行動指針に違反する行為があったという。

 松ヶ根親方は8月上旬に新型コロナのPCR検査を受けて陽性反応が出たため、入院していた。芝田山部長は「一度、陽性反応が出ているわけだから。自覚しないといけない。あさはか過ぎる。何のための講習会なのか。協会が一丸となって(ウイルスを)持ち込ませない、感染しないように意識を高めてもらおうとしてやっている。非常に軽く考えている」と怒りをあらわにした。

 前日11日には、時津風親方(46=元幕内時津海)が8月31日以降に他県を訪れていたことが発覚し、秋場所を謹慎することを発表したばかり。2人の親方が続けて謹慎する異常事態となった。