【大相撲】角界3番目の大所帯・玉ノ井部屋 クラスター19人で全休も秋場所は綱渡り開催へ

2020年09月11日 11時00分

玉ノ井親方

 角界を新型コロナウイルス禍が、またまた直撃した。大相撲秋場所(13日初日、東京・両国国技館)を目前に控える中、東京・足立区の玉ノ井部屋で十両富士東(33)ら力士19人が集団感染。師匠の玉ノ井親方(43=元大関栃東)と所属力士28人は、陰性者も含めて全員が秋場所を全休することになった。休場力士には成績や番付編成で救済措置が取られる可能性もある。

 大相撲では4月に高田川部屋で複数の感染者が出た例はあるが、力士が感染を理由に本場所に出場できなくなるのは初めて。かねて相撲部屋での集団生活や接触を伴う競技の特性による感染リスクが指摘されてきたが、ついに不安が現実のものとなった。今後に懸念されるのが、新たなクラスターが発生した場合の本場所への影響だ。

 玉ノ井部屋は力士数で角界3番目の規模。他の大所帯の部屋で同様の事態となれば、取組数は激減する。また、出稽古の禁止で場所前は回避できていた異なる部屋同士の接触も、本場所では避けられない。開催中に集団感染が起きれば、感染者数が急拡大することも起こり得る。綱取りや大関取りを目指す力士が休場するケースも想定されておらず、取り扱いをめぐって混乱が生じる可能性もある。

 日本相撲協会の芝田山広報部長(57=元横綱大乃国)は秋場所について「全く問題ない。国技館、各相撲部屋でも感染防止をしっかりやっている」と予定通りに開催することを明言。開催期間中の対応に関しては「検温で37度以上ある者は検査をして陰性か、陽性かを見極めた上で出場させる、させないを決める」と力士ごとに個別に判断していく方針を示した。

 果たして、新たな感染者を出さずに秋場所の15日間を乗り切ることができるのか。引き続き綱渡りの対応が続くことになりそうだ。