日本相撲協会は10日、十両富士東(33)ら玉ノ井部屋に所属する18人の力士が、新たに新型コロナウイルスに感染したことを発表した。同部屋では5日に幕下以下の力士1人の感染が確認されており、同部屋の感染者数は合計19人となった。

 そのうちの12人はすでに医療機関に入院しており、いずれも軽症。ほかの7人は無症状で東京・足立区の部屋内で隔離されており、近日中に入院治療を行う。

 師匠の玉ノ井親方(43=元大関栃東)と所属力士28人は、陰性者も含めて全員が秋場所(13日初日、東京・両国国技館)を全休する。

 芝田山広報部長(57=元横綱大乃国)は、所属力士の番付編成上の救済措置について「審判部が場所後の会議で決める。今の段階では申し上げられない」と前置きした上で「感染したことが悪いわけではない。何らかの形を取らないといけない」と検討する可能性を示唆した。

 また、芝田山部長は秋場所の開催について「ほかの部屋から体調不良の報告はない。9月場所の開催に関しては全く問題ありません。感染対策をしっかりやっている」と説明した。