「朝青龍が先に手を出した」…“人刺し報道”のあきれた顛末

2013年11月13日 10時50分

朝青龍の「人刺し報道」が九州場所を混乱状態に…
朝青龍の「人刺し報道」が九州場所を混乱状態に…

“お騒がせ”ぶりは相変わらずだった。大相撲九州場所(福岡国際センター)は平穏に幕を開けた一方で、今場所が始まる直前には元横綱朝青龍(33)の「人刺し報道」をめぐって角界内は騒然。モンゴル出身力士たちを混乱に陥れた大事件の顛末とは――。

 

 角界内で一大勢力のモンゴル出身力士たちが大騒ぎとなったのは、九州場所が始まる1週間ほど前のことだった。10月末にモンゴルのウランバートル市内で開かれたパーティーの席で、酒に酔った朝青龍がナイフで人を刺した上に国外へ逃亡した…との報道があったからだ。これが事実ならば、モンゴルの国民的英雄による“殺人未遂”という空前絶後の大スキャンダルとなる。

 

 あまりの衝撃の大きさに、モンゴル出身者は朝青龍との親交の有無にかかわらず、無関心でいられるはずもない。力士間でさまざまな噂話が飛び交ったが、何が真実なのか把握できない“混乱状態”に陥ったという。その後は相手が手にしたナイフで朝青龍側がケガを負ったと報じられるなど、情報が錯綜。しかし、時間の経過とともに知れ渡るようになった事実は、当初の報道とは全く様相が異なるものだった。

 

 モンゴルの事情に詳しい角界関係者は「酒に酔った朝青龍が先に手を出したことは間違いないそうだ。その後に朝青龍は相手にナイフで切りつけられて顔に切り傷ができたけど、どちらも命にかかわるほどの大ケガじゃない。モメた相手は、ある有力者の子息だったと聞いている」と明かす。

 

 もちろん、これだけでも立派な“傷害事件”に値する。「元横綱」の立場はもちろん、一般的にも決して許される行為ではない。

 

 だが、当初の報道のインパクトの大きさに比べれば、拍子抜けするようなレベルの話であることも事実。現役時代から数々の大騒動を起こしてきた朝青龍ならば、なおさらのことだ。

 

 実際、モンゴル出身力士の間からは「朝青龍なら、やりそうなこと」「あの人は相撲をやめても、何も変わっていない」などと、あきれ気味に感想を漏らす声が相次いでいるという。

 

 朝青龍は一般人に対する暴行問題の責任を取る形で2010年初場所後に引退した。それから、間もなく4年。角界に与える“影響力”だけは、いまだに健在のようだ。

 

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