【7月場所・千秋楽】照ノ富士が30場所ぶり2度目の優勝 地道な稽古で再入幕→奇跡の復活

2020年08月02日 17時37分

寄り切りで御嶽海に勝ち優勝を決めた照ノ富士

 大相撲7月場所千秋楽(8月2日、東京・両国国技館)、元大関の幕内照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)が関脇御嶽海(27=出羽海)を破り13勝2敗で約5年、30場所ぶり2度目の優勝を飾った。

「末は横綱」を呼ばれた大器が苦難の末によみがえった。賜杯のかかった一番は立ち合いで左上手を取って、そのまま四つで一気の寄り。実力者の御嶽海に反撃の時間を与えず寄り切った。

 大関経験者の関脇以下での優勝は昭和以降、1976年秋場所の魁傑以来、2人目。幕尻での賜杯は今年初場所の徳勝龍(33=木瀬)以来となった。

 2015年5月場所で幕内優勝を果たし、大関昇進。前途洋々だったが、両ヒザの故障が悪化。満足な相撲が取れなくなり、17年9月場所後に大関から陥落した。その後は内臓疾患もあって番付は下がる一方で、昨年の3月場所ではついに序二段にまで落ちた。この間に師匠の伊勢ヶ浜親方(60=元横綱旭富士)に何度も「辞めさせてください」と引退を申し出たが、ことごとく却下された。元大関は地道な稽古を続けて這い上がり、今場所の再入幕、さらには奇跡の復活Vにつなげた。