【7月場所・12日目】まさに粘りとコシ!「朝乃山うどん」故郷・富山の新名物に

2020年07月31日 11時30分

【上】負けたようにも見えますが…北勝富士(左)をすくい投げで下した朝乃山【下】けんこううどんHPから

 大相撲7月場所(東京・両国国技館)で、新大関の朝乃山(26=高砂)が1敗をキープして2006年夏場所の白鵬以来の新大関Vに一歩ずつ近づいている。そんな中、この活躍ぶりに地元・富山が盛り上がってきたという。大関昇進に合わせて販売された“ある商品”はすでにソールドアウト。さらに水面下では横綱昇進を願って新商品売り出しのプランも進行しており、富山の「新たな名産品」としての期待も高まっているのだ。


 新大関での優勝が現実味を帯びてきた。12日目(30日)を終えて11勝1敗。賜杯争いの最大ライバル、横綱白鵬(35=宮城野)はまさかの2連敗を喫した上に、右ヒザを負傷した。これでVレース首位に幕内照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)と並び、朝乃山は「一日一番取れば(結果は)後からついてくると思うので、(自分を)信じてやるしかない」と静かに闘志を燃やしている。

 朝乃山は3月の春場所後に大関に昇進したが、この活躍ぶりには地元も大興奮。富山後援会の特別協賛会員となっている北陸建工グループの酒井洋社長(48)は「富山で111年ぶりの大関でもありますし、朝乃山関の活躍が地元の活力にもなっています」と話す。すでに“大関効果”は絶大で、同社が5月に限定1000セットで発売した「朝乃山うどん」は先週までに完売したという。「会社の窓口や駅前、ホームページで販売していたのですが、特に7月場所が始まってから皆さんにご注文いただきました」。売り上げの一部は朝乃山の応援資金として活用される予定で、地元にとっても新大関にとってもプラスというわけだ。
 さらに今回の反響を受けて水面下では新商品発売のプランも進行している。酒井社長は「9月場所や11月場所(の発売)になると思います」と言い、次のように明かす。

「今回は大関昇進を記念して『祝大関』ということで販売させていただいたんですが、次回は『目指せ横綱・朝乃山うどん』。朝乃山関の横綱昇進を応援して、開催場所ごとに企画し、形を変えて。今後新たな富山の名産になるように続けていきたいです」

 同社は神宮や甲子園、マツダスタジアムの照明鉄塔などを手掛けており「スポーツの施設に関わることも多いので、アスリートを応援しようということです」(酒井社長)。朝乃山の他にも、Bリーグ・富山グラウジーズや県内で部活に励む学生にもサポートを行っている。

 気になるうどんについては「讃岐風で非常に粘りとコシが強いので、それがやっぱり朝乃山関の粘りと腰の強さに非常に似ているなと」(同社長)と新大関を象徴しているという。朝乃山はすでに記念メダルにもなり(本紙既報)、富山・氷見市でも応援うどんが販売された。地元の期待を背負い賜杯を手にすることはできるか。