大相撲7月場所初日(19日、東京・両国国技館)、横綱白鵬(35=宮城野)は小結隠岐の海(34=八角)を破り貫禄の白星発進を決めた。

 立ち合いでまわしを取れず隠岐の海に寄られたが、土俵際で回り込んでの肩透かしで相手を土俵に這わせた。4か月ぶりの本場所開催で、再スタートを角界の大黒柱らしく白星で締めた。

 半年ぶりの有観客開催だったが、新型コロナウイルス感染予防対策で観客には声援の自粛が求められた。白鵬は「緊張感があったし、すごく静かで不思議な感覚だった」。支度部屋ではマスクを着用してウオームアップしなくてはならず「クーラーがついているけれど、汗をかくとくっついてしまう。まだ慣れないな」と戸惑いもあった。

 それでも「横綱がいることに意味があると思っている。一日一日、しっかり務めていきたい」と大横綱はきっちり威厳を示した。

 また、2度目のカド番の大関貴景勝(23=千賀ノ浦)は幕内豊山(26=時津風)を押し出して白星スタートとなった。