【大相撲】「満員電車より安全」2500人観客入れて開催する7月場所に専門家が見解

2020年07月15日 12時00分

両国国技館

 大相撲7月場所(19日初日、東京・両国国技館)は1月の初場所以来6か月ぶりに観客を入れて開催される。すでにプロ野球やJリーグでは観客動員を解禁(上限5000人)。大相撲は新型コロナウイルス対策として観客数を通常開催(約1万1000人)の4分の1にあたる1日約2500人に制限し、4人マス席を1人で使用するなどの感染予防策を立てている。

 ただ前出の他競技と異なり、大相撲の場合は屋内施設での開催。本当に安全と言えるのか? 感染症に詳しい医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広氏は「大声を上げると唾液から感染する。しゃべらない、大声を出さないのであれば満員電車よりはずっと安全なはず。大相撲の観戦の仕方が変わるのであれば、2000~3000人くらいでそんなにリスクが高まるとは思わないです」と指摘する。

 日本相撲協会は観客に声援の自粛を求め、拍手を推奨。大声を出す客には直接注意を促す場合もある。この「新しい観戦マナー」さえ守られれば、屋内であってもリスクは低いというのが専門家の見立てだ。ただし、その場合にも高齢者の観戦には十分な注意が必要だという。万一、感染した場合に重症化する危険性が高いためだ。

 上氏は「(観戦前の)最初の段階で『高齢で(重症化の)リスクが高い方は各自で十分ご判断ください』などと相撲協会が言えばいいのではないでしょうか」と提案。持病などの健康不安がある高齢者には、観戦を自粛してもらったほうがよさそうだ。果たして、力士だけでなく観客も「感染者ゼロ」で乗り切れるのか。相撲協会にとっても気の抜けない15日間となりそうだ。