日本相撲協会の芝田山広報部長(57=元横綱大乃国)が7月場所(7月19日初日、東京・両国国技館)の開催の条件について見解を示した。

 3月の春場所は力士ら協会員に新型コロナウイルスの感染者が一人でも出た場合は途中でも打ち切り(中止)の方針を立てて開催。結果的に感染者ゼロで乗り切った。

 芝田山部長は7月場所の開催について「コロナが出たから(即座に)中止ではなく、事を止めずにそのまま進んでいけるのか。(状況に応じて)対処することが大事。3月場所では一人出たら中止だったけど、今はどういう状況か見極めるということ」と説明。新型コロナの感染者が出た場合も、現在協会が実施している抗体検査の結果や専門家の意見を踏まえながら総合的に判断する。

 春場所当時と比べて、他競技でも新型コロナの対応に変化が見られる。芝田山部長は「巨人の選手(坂本勇人内野手ら)と同じ。陽性で隔離して(再度の)PCR検査をしてピークを過ぎて陰性。問題ないとなった。今後はコロナとのうまい付き合い方が大事。2月、3月と5月の(新型コロナに対する)見解はどんどん違ってきている」とプロ野球の例を挙げた。

 その上で「(5月の夏場所中止で)1場所見送ったから、7月場所は無観客でいいから開催したい」と開催に強い意欲を示したが、果たしてどうなるか。