角界は慎重姿勢 7月場所へ重要な「出稽古解禁」どうなる

2020年05月26日 11時30分

芝田山親方

 角界の動向は――。緊急事態宣言が全面解除となり、日本相撲協会の芝田山広報部長(57=元横綱大乃国)は「コロナがなくなったわけじゃない。協会としては引き続き不要不急の外出は避けて、自粛を続けていく。解除されたからいいとはならない」と話し、当面の間は厳戒態勢を継続する構えを見せた。

 協会は5月の夏場所を中止し、7月場所(東京・両国国技館)の無観客開催を目指している。すでに部屋によってはぶつかり稽古などを再開する一方、出稽古の禁止は継続。同部長は「今のところはまだまだ難しい状況。6月の中旬か下旬か、7月の初めには何とか出稽古解禁になればいい」との見通しを示した。

 力士の多くは番付発表後の本番2週間前から出稽古を本格化させるのが恒例だ。次場所に当てはめれば、解禁のリミットは7月5日前後。それ以降にずれ込めば力士の調整に影響を及ぼすばかりか、開催そのものに“黄信号”が点灯する。芝田山部長は「それ(7月初旬)までに第2波があるのか、このまましぼんでいくのか」と状況を慎重に見極めていく考えだ。

 また、今回の夏場所中止を受けて力士会会長の横綱鶴竜(34=陸奥)は「残念ではありましたが、仕方がないこと。今は7月場所に向けて良い準備をするだけ」とコメント。異常事態の中、力士たちも手探りで調整を続けていくことになりそうだ。