白鵬が4連覇に向けて好スタート

2013年09月16日 11時36分

 白鵬がV27、そして自身2度目の4連覇に向けて好スタートを切った。

 

 新小結の高安との結びの一番。立ち合いで鋭く踏み込んでもろ差しの体勢に持ち込むと、相手に何もさせずに一気に寄り切った。花道を引き揚げると「力士たるもの、初日は固さがあるもの。その中で前に出る相撲が取れたことは、気持ちがいい」と綱の貫禄を漂わせた。

 

 相手の高安は今場所、平成生まれ初となる新三役に昇進。“下克上”を狙う新世代に力の差を見せつけた。白鵬は「昭和と平成? いろいろ違うでしょう。食べ物も違うし、環境も違う。考え方も。昭和の私ですから。昭和でしょ」。世代交代は、まだまだ早いと言わんばかりだ。

 

 今場所から、さがりを13本から15本のものへと変えた。

 

「15勝? 全勝は結果。15日間、取り切るということ。その結果、全勝できたら最高だけどね」

 

 横綱は15日間休まず、土俵に立ち続けることが務め。これまで場所中に大きなケガをしても出場を続けたのは、そのためだ。自らの信念を形に表した。

 

 北の湖理事長(元横綱)は、この日「高安は相撲にならなかった。立ち合いで白鵬が踏み込んで白鵬の形になってしまったから、残ることもできなかった。高安は立ち合いで負けていた」と指摘。「今日の白鵬はいつもより目つきがきつかった。キリッとしていた。負けられないというのがあったのだろう」と小さい“変化”も見逃さなかった。

 

 初日から激しい闘志をのぞかせた最強横綱。やはり今場所も賜杯争いの本命は、この男しかいない。