【大相撲】夏場所中止&7月場所も無観客なら35億円の損失

2020年05月07日 16時40分

7月場所は両国国技館での開催に変更されたが…

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で政府の緊急事態宣言が延長されたことを受けて日本相撲協会は5月の夏場所(東京・両国国技館)の開催中止を決定し、角界が大揺れだ。

 7月場所(7月19日初日)は大人数での長距離移動と長期滞在のリスクを減らすため、愛知県体育館から国技館へ会場を変更。3月の春場所と同様に無観客開催を目指すことになった。

 すでに相撲協会は春場所を無観客開催にしたことで約10億円の利益が消失。今回の夏場所中止で15億円、7月場所も無観客なら10億円の減収が見込まれており、合計の損失額は35億円近くにも上る。さらに、春巡業に続いて秋巡業も中止が決定(夏巡業は当初から開催の予定なし)。このマイナス分も上乗せされるだけに、経済的なダメージは甚大だ。

 夏場所の中止で、力士に及ぼす影響も懸念される。ケガを抱えている力士は治療や回復にあてる時間を確保できる一方で、春場所から約4か月もの間、本場所の土俵から遠ざかることになるからだ。相撲協会は力士同士の濃厚接触にあたる出稽古を禁止しており、解禁される時期も不透明。実戦不足の中で、どこまで相撲勘を取り戻せるかは未知数だ。

 もちろん、現時点では7月場所の無観客開催や秋場所以降の通常開催が保証されているわけではない。今回の決定にあたり、八角理事長(56=元横綱北勝海)は「(本場所を)開催できた暁には、精一杯の迫力ある相撲をご覧いただけますよう、これからも取り組んでまいります」と決意を述べたが…。大相撲が本来の姿を取り戻すのは、いつになるのか。