【大相撲】コロナ陽性力士の感染ルート迷宮入り

2020年04月15日 16時40分

芝田山親方

 大相撲で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された幕下以下の力士1人(名前、年齢、所属部屋は非公表)が「感染経路不明」と判定され、波紋を呼んでいる。

 日本相撲協会の広報部長の芝田山親方(57=元横綱大乃国)は「もう保健所のほうでは調べられないという話を聞いた。保健所も業務がパンクしていて(個別に)感染ルートを追えるところまでいっていないようだ」と説明した。

 当該力士が最初に発熱の症状を訴えたのは今月4日。2週間以内に感染したと仮定すれば、無観客開催となった春場所で大阪に滞在していた時期とも重なっている。感染した場所は大阪なのか、帰京する移動中なのか、それとも東京に戻ってからなのか…。相撲協会は保健所に感染経路の調査を委ねる方針だったが、専門機関である保健所がお手上げの状態では調べようがない。事実上の“迷宮入り”となった格好だ。

 芝田山親方によると、当該力士は現在入院中で、退院できたとしても22日までは隔離される予定。すでに所属部屋では消毒作業を終えているという。現時点で同部屋の力士らに新たな感染は報告されていないものの、二次感染の懸念が完全に払拭されたわけではない。当該力士が回復して部屋全体が平常通りの生活を取り戻すまでには、かなりの時間を要することも予想される。

 相撲協会は大相撲夏場所(東京・両国国技館)を2週間延期して5月24日初日(6月7日千秋楽)とすることを決定済み。開催が危ぶまれる中、まだしばらくは気の抜けない日々が続くことになりそうだ。