大相撲春場所千秋楽(22日、大阪府立体育会館)、大関貴景勝(23=千賀ノ浦)を押し倒しで下し、11勝目を挙げた関脇朝乃山(26=高砂)の大関昇進が確実となった。

 日本相撲協会審判部長代理の境川親方(57=元小結両国)が昇進を決める臨時理事会の招集を八角理事長(56=元横綱北勝海)に要請。同理事長はこれを受諾し、臨時理事会の行われる25日には「大関朝乃山」が誕生する。

 大関昇進の目安は三役の地位で直近3場所合計33勝とされるが、朝乃山は合計32勝。13日目(20日)の横綱白鵬(35=宮城野)戦、14日目(21日)の横綱鶴竜(34=陸奥)戦と連敗を喫した。だが、安定した取り口に親方衆の評価は高く、境川親方も「力は十分についている。初日から内容も充実している。誰に対しても真っ向勝負をしているのも魅力。好感が持てる」と絶賛した。