大相撲春場所千秋楽(22日、大阪府立体育館)、横綱白鵬(35=宮城野)が横綱鶴竜(34=陸奥)との相星決戦を寄り切りで制し、13勝2敗で2場所ぶり44度目の優勝を決めた。優勝を懸けた千秋楽相星決戦は7年ぶり。また関脇朝乃山(26=高砂)は大関貴景勝を破って11勝目を挙げ、大関昇進の可能性を残した。

 今場所は新型コロナウイルスの感染拡大で史上初めて無観客で開催され、力士ら協会員に感染者が出た場合は即座に打ち切るとの方針だったが、無事に15日間を完走。全取組終了後は、八角理事長(56=元横綱北勝海)が全幕内力士が揃う異例の形式で協会あいさつを実施した。