【大相撲春場所】徳勝龍の誤算 白鵬と5年ぶり対戦も玉砕

2020年03月13日 16時40分

徳勝龍は白鵬(左)に力の違いを見せつけられた

 初場所で幕尻優勝した幕内徳勝龍(33=木瀬)が大相撲春場所(大阪府立体育会館)で苦戦している。5日目(12日)は結びで5年ぶりに横綱白鵬(34=宮城野)に挑戦して玉砕。「まだまだ全然、カオじゃない(分不相応)ですね」と格の違いを痛感する一方で「結びでやれることはありがたい。すごく名誉なこと」と上位で相撲を取る“重み”を口にした。

 今場所は自己最高位の西前頭2枚目。横綱を筆頭に上位陣と総当たりの中で好成績を残すことは簡単なことではない。20年前に幕尻優勝を果たした貴闘力は翌場所で2勝13敗と大敗。2012年夏場所で平幕優勝した旭天鵬は次の場所で初日から13連敗(残り2日間は連勝)した例もある。このまま負けが込めば、先場所の優勝でつけた自信が粉々に打ち砕かれる可能性もある。

 今場所は新型コロナウイルスの影響で初の無観客開催となった。奈良出身で近大OBの徳勝龍はご当所力士。場所前に奈良で行われた優勝祝賀パレードには1万人ものファンが集まり、県民栄誉賞も授与された。地元の熱心な声援の後押しを得られないのは、徳勝龍にとっては“誤算”だったに違いない。

 2か月前に日本中を驚かせた男は、優勝力士の意地を見せられるのか。それとも単なる「一発屋」で終わってしまうのか…。早くも正念場だ。