【大相撲春場所】白鵬 “事件場所”Vへ一直線

2020年03月12日 13時00分

35歳になった白鵬は危なげない相撲で隠岐の海(左)を破った

 大相撲春場所(大阪府立体育会館)で2場所ぶり44回目の優勝を目指す横綱白鵬(35=宮城野)が順調に白星を重ねている。4日目(11日)まで負けなしの4連勝。この日、35歳の誕生日を迎えた横綱は「20代のころは、35歳はすごく“おじさん”というイメージがあったけど、いざ自分が35になると肉体的に動いている。この年で土俵に上がれるのはうれしいし、幸せなこと」と感慨深げな表情だ。

 今場所は新型コロナウイルスの影響で初の無観客開催となった。白鵬は「一日一日という感じで、だいぶ目が慣れてきた」と普段と異なる環境にも適応しつつある。「(テレビ中継を通じて)何千万人が見ているということを意識している。土俵入りもそうだし、取組もね」と自らを鼓舞しながら土俵に上がる。

 過去の“実績”も強みだ。2010年の名古屋場所では野球賭博問題の影響でNHKの生中継が中止に。天皇賜杯の授与もなくなった。11年には八百長問題などで3月の春場所が中止となり、次の5月は通常の本場所ではなく「技量審査場所」として行われた。いずれの場所も優勝者は白鵬。当時は全盛期で優勝が当たり前の状況だったとはいえ、異様なムードの中でも崩れない精神力は証明済みなのだ。

 序盤戦を見る限り、百戦錬磨の大横綱が本領を発揮する可能性は高そうだ。