【大相撲春場所】無観客3日目で取組に“変化”

2020年03月11日 11時30分

朝乃山は大栄翔(左)を押し出して初日から3連勝

 大相撲春場所(大阪府立体育会館)が新型コロナウイルスの影響で初の無観客開催となり注目を集めているが、力士たちは異例の状況下で少しずつペースをつかみつつあるようだ。

 大関取りに挑む関脇朝乃山(26=高砂)は初日から3連勝。当初は独特の雰囲気への違和感を口にしていたが「土俵に上がった以上は自分の相撲を取り切ることに集中しているつもり」と手ごたえを口にした。38年ぶりの一人大関として臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)は3日目(10日)に小結遠藤(29=追手風)を突き出して2勝目。「もう大丈夫。慣れていると思う。皆、同じ条件でやっている。環境がどうとか言っていたら、勝てた相撲も勝てなくなる。自分もやりにくいし、相手もやりにくい。そこで勝負していくしかない」と吹っ切れたような表情だ。

 3日目は十両と幕内の取組で初めて物言いがつくなど、きわどい勝負も見られ始めた。審判部副部長の高田川親方(52=元関脇安芸乃島)は「全力士に言えることだが、集中している。お客さんがいなくても(相撲内容は)一緒」と評価。一方で、高熱のため2日目(9日)を休場した序二段力士は36度台の平熱を維持。咳が止まらないなどの症状もなく、ウイルス検査を行う必要がない状況となった。

 日本相撲協会は力士ら協会員に一人でも感染者が出た場合には途中でも場所を打ち切る方針。一時は角界内が緊張感に包まれたが、ひとまず中止の危機は回避された格好だ。ただ春場所はまだ序盤戦。千秋楽を迎えるまでは気の抜けない日々が続くことになりそうだ。