春場所の無観客運営方法固まるも中止の場合成績は…残る火種

2020年03月07日 16時40分

 これで大丈夫なのか。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で初の無観客開催となり、注目の集まる大相撲春場所(大阪府立体育会館)が8日に初日を迎える。

 日本相撲協会内では当初、流動的だった運営方法も固まりつつある。力士や行司、親方衆ら協会員の会場入りの方法はタクシーや自家用車を利用し、協会が費用を負担することで落ち着いた。協会員は会場に入ったら途中外出は禁止。持参した食事を取るためのスペースを会場内に設置し外部との接触を遮断する。当初は力士らの体温が37・5度を1度でも上回ればウイルスに感染していなくても休場させる方針だったが「37・5度以上が2日続いた場合は休場」へと修正。本紙が既報したように基準が厳しすぎると、休場者が続出して場所の開催そのものに支障が出るためだ。

 ただ、混乱を招く“火種”も残った。相撲協会は春場所途中で協会員に一人でも感染者が出れば、打ち切りにする方針。その場合の力士の成績の扱いについて審判部副部長の高田川親方(52=元関脇安芸乃島)は「決めていない」。つまり、実際に中止になってから考えるということだ。

 広報部長の芝田山親方(57=元横綱大乃国)によると、打ち切りの場合でも番付編成は可能だという。関脇以下の番付は単純に力士同士の成績の優劣で決まるからだ。一方で、各段優勝は「成績最上位」(決定戦を含む)、関脇朝乃山(26=高砂)の大関取りは「三役で3場所合計33勝以上」(今場所12勝以上)の条件を満たす必要がある。打ち切りの時点で成績最上位が複数いた場合には「優勝なし」、朝乃山は大きく勝ち越していても12勝未満なら大関昇進が見送られる可能性があるのだ。

 果たしてそれで本当にファンは納得するのか? 春場所は“難題”を抱えたまま本番に突入することになった。