大関取り朝乃山 マスクしていつも通り…師匠も「過敏になりすぎるな」

2020年02月25日 16時40分

高砂親方(左)は愛弟子に大きな期待をかけている

 新たな和製大関候補にとっても、新型コロナウイルスはやっかいな存在であるのは間違いない。それでも、春場所の新番付が発表された24日に会見した朝乃山に対し、師匠の高砂親方(64=元大関朝潮)は「あまりコロナ、コロナと過敏にならないほうがいい」とアドバイスした。

 昨年5月場所の優勝を含め、続けて好成績を残している朝乃山にとっての生命線は出稽古。ウイルスの感染拡大が懸念される中でも「(外出時などには)ちゃんとマスクをして、いつも通りにできればいい」と話し、あくまでも相撲に集中する構えだ。本番までの調整方法も、これまでのスタイルを崩す考えがないことを示したが、受け入れてくれる部屋の状況次第では全てが白紙になる恐れも否定できない。

 近大出身の朝乃山にとって大阪は第2の故郷で「気合が入る」と意気込む。高砂親方の方針もあり、三役で2場所目の先場所までは「大関」という言葉を使うことは意識的に避けてきたが、今場所は大関への初挑戦が決まったことで“NGワード”を解禁。母校で稽古を行った23日には「大関、横綱になることが(1月に死去した伊東勝人監督への)恩返しになる」と明言し、この日も「(番付表で)大関というところが一つ空いている。チャンスをモノにしたい。プロに入ってから、ずっと夢だったので」とストレートに思いを口にした。

 大関昇進の目安は三役(関脇・小結)の地位で33勝以上。朝乃山の場合は今場所で12勝以上が“ノルマ”となる。決して簡単なハードルではないが「自分の相撲を取り切ることが一番大事だと思う。12勝じゃなくて、もっとその上を目指して頑張りたい」ときっぱり。2度目の優勝も視野に入れているだけに、全ては土俵内外で平常心を保てるかにかかっている。